Choice 2/Choice CD-ROM 2 - Disc 1.iso/game/adv02.txt

Text File | 1996-09-24 | 992b | 28 lines

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「す、すみません！　すみません!!」
　一条さまは、すごい目でアタシを睨みつけていたけど、ふと、ゾクッとする
ような目でニヤリと笑った。
「謝るなら、態度で示してくれなきゃね。この子を指導室へ連れてきて。藤ノ
宮」
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　呼ばれたのは、すごく背が高くて、スレンダーで、中性的な顔だちの先輩。
ショートカットのよく似合う藤ノ宮センパイは、アタシが見とれている前で、
一条さまの前に膝をついた。
「お待ち下さい、一条さま。私に免じて、この件はお許しいただけないでしょ
うか」
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　当然「イヤよ」とでも言われるかと思ったけど、意外なことに、一条さまは
しばらく考えこんでから、「いいわ」と頷いた。
「そのかわり、藤ノ宮。あなたが指導室へいらっしゃい。こういうことはケジ
メが必要でしょ？」
「……。わかりました。お受けいたしましょう」
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　一条さまは、とりまき達にかこまれて去って行った。
「さ、キミも早く行きなさい」
「センパイ……」
　藤ノ宮センパイは、黙ってアタシの背を押した。ちょっと影のあるその笑顔
が気になったけど……。
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選択　　　　　①はぁ、助かった助かった。
　　　　　　　②あとでお礼を言いに行こう。